福島原発賠償費、電気代での負担額は 1世帯あたり試算

福島第一原発の事故処理費用は40兆円に膨らんだ、というニュースが3日前に報道された。
現在、原発のない沖縄電力以外の電力会社の利用者も、東電福島第一原発事故の処理費用を、電力料金に上乗せする形で、負担している。
一般家庭の電力料金に、2人以上の世帯の、平均負担額を朝日新聞が試算した。
北海道 1034円、
東北 774円、
中部 587円、
関西 1212円、
四国 1484円、
九州 1127円、

北陸と中国電力は利用者に転嫁していないという。
朝日新聞デジタル
福島原発賠償費、電気代での負担額は 1世帯あたり試算

 東京電力福島第一原発事故の損害賠償費用は、原発を持つ東電以外の電力会社も一部を負担している。家庭の電気料金でまかなっている7社について、朝日新聞が取材を元に国の家計調査を当てはめて試算したところ、1世帯(2人以上)あたり年約587〜1484円を負担している概算となった。家庭の負担額は料金内訳が書かれた検針票には示されておらず、利用者の目には届かない。
 国の試算で、賠償費用は7・9兆円にのぼる。うち5・5兆円分について、東電の負担に加え、他の電力会社も「一般負担金」として、原発の出力などに応じて負担している。
 7社は東京、北海道、東北、中部、関西、四国、九州の各電力。朝日新聞の試算では、家庭向けの電気料金で回収している一般負担金は1キロワット時で約0・11〜0・26円だった。
 関電と中部電が取材に対し、家庭向けの1キロワット時の概算を出していることを明らかにした。この方法を元に朝日新聞が他社分も試算。全社がこの試算の考え方に誤りがないことを認めている。
朝日新聞デジタル 2017年02月27日 00時30分)
【転載終了】

今週2月28日発売のサンデー毎日3・12日号
刑事事件にならない東芝の闇 金子勝慶応大教授が問題の根源をえぐる

フクシマカタストロフ「核のゴミ」もんじゅの壮大なる“悪夢” 青沼陽一郎

金子勝教授は、WH社東芝アメリカと日本の関係の闇を、不良債権問題の引き写しと、解説する。
青沼陽一郎氏は、動かないまま、巨額の税金を食い続ける、核燃料サイクルの悪夢をリポート。
国費1兆円、廃炉費用3750億円のもんじゅは、なぜ核のゴミになったのか。