甲状腺検査についてのQ&A

【ふくしま国際医療科学センター放射線医学県民健康管理センター
福島県福島県立医科大学
http://fukushima-mimamori.jp/qanda/thyroid-examination/thyroid-exam-other/000396.html

甲状腺検査についてのQ&A

 二次検査で経過観察となり、保険診療を受けていた方が、経過観察中に甲状腺がんと診断されて手術を受けた場合、さかのぼって県民健康調査の「悪性ないし悪性疑い」の数に反映されたり、手術症例数に加えられたりするのですか。

二次検査で経過観察となり、保険診療を受けていた方が、経過観察中に甲状腺がんと診断されて手術を受けた場合、さかのぼって県民健康調査の「悪性ないし悪性疑い」の数に反映されたり、手術症例数に加えられたりするのですか。
ご質問のケースの場合、県民健康調査の「悪性ないし悪性疑い」数や手術症例数には反映されないことになっております。以下に理由をご説明します。
福島県県民健康調査の甲状腺検査では、二次検査で「悪性ないし悪性疑い」判定となった方の数を集計し、福島県が実施する県民健康調査検討委員会で報告をしております。
これらの方々が手術をお受けになった場合は、原則として公表が許されない診療情報として取り扱われるべきでありますが、県民健康調査の甲状腺検査が直接の発見動機となったこと、制度管理上、「悪性ないし悪性疑い」判定が適切であったかどうかを確認すべきであること、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う健康影響の有無を検討するうえで有益な情報となる可能性があることなどの理由で、特別に術後病理結果を照会し、検討委員会に報告をしています。この診療情報については、患者様および照会先医療機関のご理解とご協力により、今日まで報告が可能となっております。
それ以外の発見動機による症例、例えば、ご質問にあるような「二次検査では経過観察となり、診療として様々な理由で経過観察を行っている中で甲状腺がんが診断された」場合や、「県民健康調査以外のきっかけで病院を受診し、検査や診療を受けその中で甲状腺がんが診断された」場合などについては、手術実施の有無を含め、放射線医学県民健康管理センターでは情報を有しておりません。
【転載続く】