山城議長の勾留続く 那覇地裁、保釈決定を覆す

逃亡・証拠隠滅のおそれはないのに、保釈を認めない国、検察。地裁の保釈決定に抗告し、なおも拘留を続ける。
抗告を受け、審理するのは、辺野古が唯一と言い続け、国の言うがままのトンデモ判決をくだした福岡高裁那覇支部。日本の民主主義は、沖縄には適用されないのか?
東京新聞
山城議長の勾留続く 那覇地裁、保釈決定を覆す
2017年3月18日 朝刊
 那覇地裁は十七日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)移設の反対派リーダー、沖縄平和運動センター長山城博治(ひろじ)被告(64)の保釈を認める決定をしたが、検察側の求めにより、保釈を止めた。福岡高裁那覇支部が、勾留の是非を判断する。弁護士が明らかにした。山城議長は器物損壊容疑で昨年十月に逮捕された後、五カ月にわたり拘束が続いている。
 この日は、辺野古移設などへの抗議活動に伴い山城議長が起訴された三事件の初公判があった。そのうち、勾留の対象は、米軍北部訓練場(東村など)付近で昨年八月、沖縄防衛局職員の肩を揺さぶるなどしてけがを負わせたとされる傷害・公務執行妨害事件。山城被告は米軍キャンプ・シュワブのゲート前での威力業務妨害事件と共に無罪を主張した。有刺鉄線を切断した器物損壊事件は認めた。閉廷後、弁護側が地裁に保釈を請求していた。
 続く拘束に対し、移設反対派や国際人権団体は早期釈放を求めていた。十七日夕には、那覇市の県庁前に数百人が集まり「不当な長期勾留は許さない」などと訴えた。
【転載ここまで】

毎日新聞
辺野古移設:反対派リーダー保釈 拘束5カ月
2017年03月18日
 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設などに抗議する活動を巡って威力業務妨害罪などに問われ、約5カ月勾留が続いていた沖縄平和運動センター議長、山城博治(やましろひろじ)被告(64)が18日夜、保釈された。福岡高裁那覇支部が18日、保釈を認めた那覇地裁決定(17日)を支持し、那覇地検の抗告を棄却した。
 山城被告は沖縄の反基地運動のリーダー。昨年10月の逮捕から約5カ月にわたって勾留が続き、移設反対派や国際人権団体などが早期釈放を求めるなど批判が広がっていた。
【転載ここまで】