溶融燃料は確認できず 内部調査延長

水中で毎時11シーベルトを計測。1号機は、現在も毎時3トンの注水を行い、溶融燃料を冷却している。汚染水も、その分増え続けている。
毎日新聞
溶融燃料は確認できず 内部調査延長
毎日新聞 2017年3月21日 20時24分
 東京電力は21日、福島第1原発1号機で実施中の内部調査で、原子炉格納容器内の汚染水中で撮影した画像を公開した。堆積(たいせき)物に覆われた配管が写っていたが、事故で溶け落ちた核燃料(溶融燃料)は確認できなかった。東電は調査を22日まで延長し、溶融燃料の初確認を目指す。
 東電は18日から、遠隔操作する「ワカサギ釣り型ロボット」を投入し、格納容器内の足場の隙間(すきま)からカメラと線量計を垂らして汚染水中を調査している。配管などが写っていたのは、格納容器の底から約1メートル上の地点で、付近の放射線量は毎時6.3シーベルトだった。底から約30センチ上の別の地点では、毎時11シーベルトを計測した。
 1号機では、大半の溶融燃料が格納容器の下部に落ちて、汚染水中に広がっているとみられる。【柳楽未来】
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再び大地震に襲われたら?風化・劣化の進むフクシマの原子炉施設が倒壊しない保証はない。
汚染水処理施設からの汚染廃棄物の保管も問題になるし、作業員不足が、どんな事故を招くかも、わからない。
帰還を進め、補償を打ち切り、被曝を強制しようとする狂気の沙汰。その目くらましに、オリンピックが使われる。

毎日新聞
「ホームラン見たい」福島開催祝いセレモニー
2017年3月21日
 東京五輪の野球・ソフトボールの福島開催決定を祝うセレモニーが21日、福島県庁2階の県民ホールであった。福島市立福島第一小学校の児童20人が横断幕を手に福島での競技開催をアピールした。
 児童の代表4人が「ホームランを見たい」「福島にいっぱいの自然を知ってほしい」などと五輪への期待を語った後、内堀雅雄知事らと一緒に福島開催をPRする横断幕(横5メートル、幅60センチ)を掲げ、「エイエイオー」の掛け声で拳を突き上げた。
 英語が得意という6年生の渡辺りおさん(12)は「野球をやっている。(選手と会ったら)どうやったらうまいプレーができるかを聞きたい」と話していた。【岸慶太】
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ヒロシマナガサキでも、健康被害は「ヒバクとは無関係」として切り捨てられてきた。今なお、間違いを認めさせるための裁判が続いている。