高浜原発抗告審、28日に決定 大阪高裁、関電と滋賀住民へ通知 

若狭湾では、古文書の津波記録を裏付ける津波痕も、発見されている。運転差し止めの仮処分は、維持されるべきだ。
福井新聞
高浜原発抗告審、28日に決定 大阪高裁、関電と滋賀住民へ通知 
(2017年3月22日午前7時00分)
 大阪高裁(山下郁夫裁判長)は21日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを命じた昨年3月の大津地裁の仮処分決定を不服とし、関電が申し立てた抗告に対する決定を今月28日に出すことを決め、関電と滋賀県住民側へ通知した。稼働中の原発を初めて司法判断で止めた地裁決定の是非が示される。
 関電の申し立てを認める決定が出ない限り、2基は法的に運転できない状態が続く。決定を出す時刻は27日に双方へ伝えられるという。
 関電は、大津地裁の決定に対し「科学的、専門的知見を踏まえた客観的な判断が行われていない」などとして昨年7月、仮処分決定を取り消すよう保全抗告を申し立てた。住民側は「基準地震動や津波の評価は不合理。住民の避難計画は不十分で、住民の安全が確保されていない」などと主張している。
 再稼働差し止め仮処分は滋賀県住民が2015年1月に申し立て、大津地裁(山本善彦裁判長)が16年3月9日に運転差し止めを命じる決定を出した。初めて稼働中の原発が法的に運転できない状態となり、関電は翌10日に営業運転中だった3号機を停止した。
 同地裁の仮処分決定に対し、関電は異議を申し立てたが、7月に退けられ、大阪高裁に保全抗告を申し立てた。抗告審では双方が主張書面を提出、審理を終結している。
【転載ここまで】

日本共産党嶺南地区委員会】
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若狭湾岸に津波跡・・1586年天正地震で発生か
2015年5月19日
 福井県高浜町若狭湾沿いの地層から、14〜16世紀頃の津波の痕跡とみられる堆積物を、福井大の山本博文教授(地質学)らが見つけました。若狭湾沿岸は1586年の天正地震津波に襲われたと伝える古文書の記録があり、その発生を裏付ける地質上の証拠となる可能性があります。5月24日に千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表します。