原子力規制委:青森のウラン濃縮工場、事実上「合格」

経済的に意味がなく、核のゴミを増やし、原発一年分の放射線物質を、1日で撒き散らす再処理工場。
毎日新聞
原子力規制委:青森のウラン濃縮工場、事実上「合格」
2017年04月19日
 原子力規制委員会は19日の定例会で、日本原燃のウラン濃縮工場(青森県六ケ所村)が新規制基準に適合しているとする「審査書案」を了承した。事実上の審査合格で、核燃料施設では2例目。
 同工場は商用原発以外の原子力施設の新規制基準(2013年12月施行)の適用を5年間猶予されており、現在も稼働している。昨年12月、安全確認作業で社内的な虚偽報告が発覚。規制委が原燃に原因や対策を報告するよう指示し、審査が遅れていた。【鈴木理之】

毎日新聞
原子力規制委:老朽4原発の「廃炉計画」認可
2017年04月19日
 原子力規制委員会は19日の定例会で、運転開始から40年前後が経過し廃炉が決まっている老朽4原発5基の「廃止措置計画」を認可した。計画は廃炉の作業工程などを定めたもので、認可を受け各電力会社は作業に着手する。2012年の規制委発足後、廃炉計画を認可するのは初めて。
 認可されたのは、日本原子力発電敦賀原発1号機(福井県)▽関西電力美浜原発1、2号機(同)▽中国電力島根原発1号機(島根県)▽九州電力玄海原発1号機(佐賀県)。電力各社は原子炉本体や建屋などの解体後、全設備を撤去し、39〜45年度までに作業を完了するとしている。
 規制委は3月29日の定例会で計画を審査したが、事務局の原子力規制庁がまとめた資料の一部が分かりにくいとして認可を先送りしていた。【鈴木理之】

毎日新聞
原子力規制委:田中委員長の後任に更田氏…人事案提示
2017年04月18日
 政府は18日、9月に任期満了を迎える原子力規制委員会の田中俊一委員長の後任に、更田(ふけた)豊志委員長代理を起用する人事案を衆参両院の議院運営委員会理事会に提示した。任期は5年。新たな委員には山中伸介・大阪大副学長をあてる。国会の同意が得られれば、両氏は9月に就任し、田中氏は退任する。
 規制委は2012年9月、東京電力福島第1原発事故を防げなかった経済産業省原子力安全・保安院内閣府原子力安全委員会を再編して発足し、田中氏は初代委員長、更田氏は委員に就任した。更田氏は、福島第1原発事故を踏まえた原発の新規制基準の策定や、原発の設備などの安全対策の審査を担当してきた。【岡田英】