作業員4人が内部被ばく プルトニウム 2.2万ベクレル最悪レベル

【転載の続き】
 水戸労働基準監督署も六、七日の両日、立ち入り調査をした。
◆体の中から放射線浴びる
 「内部被ばく」とは、空気や水、食品に混じった放射性物質を吸い込んだりして、体の中から放射線を浴びることをいう。
 マスクの着用である程度は防げる。体内に取り込まれた放射性物質の一部は尿や便と一緒に自然と排出されるが、排出されなかったものは長期間、放射線を出し続けて臓器に影響を与え、がんや白血病になる危険性が高まる。物質によって体内でとどまりやすい場所が異なり、プルトニウムは肺、セシウムは筋肉や生殖腺、ヨウ素甲状腺にたまりやすい。
 国は、放射線作業に携わる人の被ばく量限度を、内部、外部合わせて五年間で〇・一シーベルト(一〇〇ミリシーベルト)とした上で、年間で五〇ミリシーベルトを超えてはならないと定めている。東京電力福島第一事故の対応にあたった作業員には、事故後一年間で、内部被ばく量だけで五九〇ミリシーベルトの人もいた。
 <ベクレルとシーベルト> 放射線を放出する能力を放射能と呼び、その強さや量を「ベクレル」という単位で表す。放出された放射線を人間が浴びた際の影響の度合いを示す単位が「シーベルト」。ベクレルとシーベルトの関係は、電球の放つ「光の強さ」と、電球からの距離や障害物の有無に左右される「明るさ」にも例えられる。
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東京新聞
体内へ総量36万ベクレルか 原子力機構の作業員被ばく事故
2017年6月8日 05時31分
 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の作業員被ばく事故で、肺から2万2千ベクレルの放射性物質プルトニウムが計測された50代の男性職員について、機構がこの計測値を基に、男性職員が体内に取り込んだ放射性物質の総量を36万ベクレルと推計したことが8日、機構への取材で分かった。
 前例のない高レベルの内部被ばくをしており、機構などは、長期的な健康影響につながるかどうか調べる。
 機構によると、男性職員は、肺で2万2千ベクレルが測定されていることから、放射性物質は鼻から気管支を経て、血液に入り込み、内臓や骨にも取り込まれた可能性があると推定される。
(共同)
【転載ここまで】
お気の毒だが、健康影響は免れないだろう。
健康を損ない、寿命が縮むのは、どう賠償されるだろうか?
明石眞言は、例によって、健康に影響することはないと、言っているようだが…。