年間被ばく限度 半年で超えた 労働者告発 福島第1原発廃炉作業の

【転載の続き】
 事故後5年間の「被ばく状況」をNPO法人・東京労働安全衛生センターがまとめました。協力企業の作業員2133人が50ミリシーベルト以上被ばくしていました。
 さきの医師の田村さんは、「国はすべての原発労働者の健康管理に責任を持つべきであり、少なくとも5ミリシーベルト以上を超える被ばくした労働者にたいする健康管理体制の確立は急務です。被ばく線量とその時々の健診結果を一元的に管理する『放射線健康管理手帳』を交付して生涯にわたる健康管理に努めるべきです」と提言します。
重層下請けやめよ
 「Aさんらの告発は、東電がさかんに宣伝するロボット作業の前段作業、環境整備において、高線量被ばくする“使い捨て労働”があることを示している」と話すのは、東京労働安全衛生センターの飯田勝泰事務局長です。
 飯田さんは、「東電は高線量被ばく労働を隠しながら、技術的なめどがたっていない燃料デブリの早期取り出しという廃炉工程に固執している」と批判。作業者のひばくリスクを最小限に抑えた作業を前提とする長期にわたる廃炉工程に転換すべきだと語ります。
 「貧困ビジネスといえるピンハネ、搾取の実態が、重層下請け構造のなかで隠されている」と指摘するのは、地元で相談活動を続ける福島県労連の斎藤富春議長です。「『国策』としてすすめた原発で初めて起こした過酷事故で被ばくを伴う特殊な作業です。働き方が超ブラックで東電や元請けの使用者責任をあいまいにし、無責任にしている重層下請けの雇用形態の転換を」と訴えます。「本来的には、奪われた故郷を取り戻す誇りある仕事です。少なくとも元請けの社員にするなど、雇用・処遇の面でも安心して作業できる職場にする必要があります」
【転載終了】

低線量被曝の健康影響を過小評価し、避難の権利を求める声を無視する赤旗共産党は、間違っているが、これはフクシマでの被曝労働の実態が、一部明かされた良記事。
だるさ・疲労感は放射線障害だろう。
大量被曝した作業員が、健康診断すら自己負担とは、むごすぎる。
国・東電・ゼネコンの被曝労働者使い捨てを許してはならない。
※転載元
しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-07-17/2017071701_08_0.html