おこるべくしておこった オスプレイ墜落事故

【リブ・イン・ピース】
http://www.liveinpeace925.com/pamphlet/leaf_osprey_crash.htm

 12月13日夜、オスプレイ沖縄県名護市安部の海岸浅瀬に墜落した。米軍の事故で最悪のクラスAとなった。事故原因は、夜間の空中給油訓練中に、給油ホースのロックが外れ、プロップローター(回転翼)がちぎれたホースに接触・損傷したとされている。
 しかし、不安定なオスプレイで、給油母機の主翼の後流に煽られながら、視界の狭い暗視ゴーグルを付けて夜間に給油訓練をするなど論外である。海兵隊は、事故のわずか6日後の19日に、県民の抗議を無視し、現場にオスプレイの機体が残り、事故の詳細も隠したまま訓練を再開した。臭いものにフタ、綻び始めた同機の「安全神話」を取り繕うための暴挙である。そして安倍内閣は、唯々諾々とそれを追認した。いつ事故を繰り返してもおかしくないオスプレイの飛行を再開した、米軍と安倍政権を断固糾弾する。
オスプレイ固有の欠陥で墜落した
 今回の墜落事故は、通常の飛行機やヘリコプタでは起こりえない。双発の固定翼機では、破損したプロペラのエンジンを停止し、そのまま飛行して着陸場所を探す。片発飛行はありふれた訓練項目の一つだ。また一般的な軍用輸送ヘリは、ローターが機銃弾にも耐える強度があるので、給油ホースの衝撃程度では墜落しない。全エンジンが停止する最悪の条件下でもオートローテーション(ローターを自由回転させて滑空するように降下)により安全に降りられる。しかし、軽量化最優先で脆弱なオスプレイのプロップローターは、ホースの衝撃でも深刻な事態になる。その状態ではヘリモードに出来ない。強行すれば揚力の不均衡で横転する。そもそもオートローテーション能力の欠如したオスプレイで、ヘリモードに変更する意味はない。
 しかし飛行機モードでも、オスプレイの異常な高翼面荷重と劣悪な滑空比のため、一つのプロップローターでは飛行を継続できない。結局失速ギリギリの高速で降下するしかなかった。大直径のプロップローターが海面に触れて翼は折れ、機体も海面に激突して四散した。たまたま海面上だったので火災は免れた。
【転載ここまで】