スペイン:66年米軍機事故で水爆落下、土壌放置進む汚染

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スペイン:66年米軍機事故で水爆落下、土壌放置進む汚染 (毎日新聞) 
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投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 11 月 13 日 15:29:00: igsppGRN/E9PQ

 【パロマレス(スペイン南部)篠田航一】東西冷戦期の1966年1月、スペインのパロマレスで米軍機が搭載していた核兵器水素爆弾4個が落下し放射性物質プルトニウムが漏れ出した「パロマレス事故」で、当時撤去の対象とされず現場に放置されていた土壌5万立方メートルから、プルトニウムが変化し、同程度に有毒性の高いアメリシウム241が検出されたことがスペイン科学省の調査で分かった。土壌撤去には特殊な技術が必要なためスペインが米国に協力を要請しているが、米側は応じていない。米西間の外交問題に発展している。
 事故は米軍爆撃機B52と米空中給油機が空中で衝突し、水素爆弾4個のうち3個が陸地に落下。2個からプルトニウムが流出した。1個は海中から引き揚げられた。両機の乗員7人が死亡。住民に死傷者はなかった。
 事故後、現場周辺では1平方メートル当たり最高120キロベクレルのプルトニウムを検出。墜落現場はその10倍に達した。現場周辺の放射線量は86年の旧ソ連チェルノブイリ事故で移住対象とされた数値に匹敵。米軍は当時、汚染土砂1300立方メートルを撤去した。
 しかし、最近になって同省が現場周辺で詳しい調査を実施したところ、「土地使用制限基準値の1グラム当たり1ベクレルを超す高レベルのアメリシウムを含む土壌が5万立方メートル残る」(同省エネルギー環境技術センター)ことが分かったという。
 アメリシウム241は半減期が432年と長く、人体に有害な放射線アルファ線を放出する。現場周辺は立ち入り禁止となり、一部住民からは被ばく反応が出たとの報道もあるが、センターは「事故との因果関係を証明できる事例はない」としている。
 マドリード・コンプルテンセ大学のラファエル・モレノ・イスキエルド教授(50)が情報公開請求で入手した米国防総省報告書(75年)によると、米スペイン両政府は当時、欧州への核兵器配備を重視。一部地域の「除染を断念する」ことで合意していた。
【転載ここまで】

沖縄の核ミサイル誤発射発覚で、思い出したスペインでの水爆落下汚染事故。