火山灰で冷却不能か、川内など5原発 非常用発電機に目詰まり恐れ

【転載の続き】
その後、1980年の米セントヘレンズ山噴火(同0・033グラム)を考慮することとし基準の濃度が約10倍高くなったが、規制委は、審査に合格した原発の非常用発電機の吸気フィルターが対応できることを確認。だが、1707年に起きた富士山の宝永噴火などを基に検討した結果、さらに基準の濃度が100倍程度高くなることが判明した。
【転載終了】

従来審査との比較

産経新聞
火山灰10倍でも運転可能 川内原発非常用発電機で規制委
2016.11.17 07:02

 原子力規制委員会は16日、新規制基準の適合性審査に合格した九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)など3原発7基について、審査で安全性を検証した約10倍の濃度の火山灰が降った場合でも、非常用のディーゼル発電機の運転を続けられることを確認した。九電など電力3社の評価結果から判断した。

 評価結果によると、審査で用いた2010年4月にアイスランドで観測された火山灰濃度、大気1立方メートル当たり3・2ミリグラムでは、発電機の吸気フィルターが目詰まりするまでに20〜28時間かかるとの試算だった。
 一方、1980年に噴火した米セントヘレンズ山での同約33ミリグラムで計算すると猶予は2時間台に減るが、フィルター交換は1時間程度で終わるため運転を続けられるとしている。
【転載終了】
規制委は、100分の1の過小評価で、各原発に審査合格の評価を与えていたことになるのではないか?
火山灰が大量に降下すれば、外部電源は簡単に失われる。停電で、交通がマヒしパニックになっているなか。事故収束のため作業員を召集しなければならない。
だいたい、火山灰が0.5mm積もっただけで車はスリップしやすくなり、1cmも積もれば、自動車は動かないだろう。