本当にここで安全に暮らせるのか? 避難解除の町の今 9

【週刊プレイボーイ】
2017年3月27日号
ご近所からもらった干し柿から400ベクレル!!
本当にここで安全に暮らせるのか? 避難解除の町の今
《前回からの続き》

国や自治体は、避難解除エリアの放射線量がいまだに高いことなど当然わかっているはずだ。その上で被曝の上限を「年間20mSv」に引き上げたまま、「復興した」という事実を無理やりつくるために住民を戻そうとしているなら、正気の沙汰とは思えない。いったい、誰を何から救う避難解除なのか、そこから考え直す必要があるのではないだろうか。

《転載ここまで》

福島民友ニュース】
福島県「がん死亡数」増加傾向 死因第1位、実態把握し対策へ
2017年04月01日 09時30分
 県が31日に公表した2008(平成20)〜12年の県内のがん患者情報では、12年にがんで死亡した人は男性3747人(08年比160人増)、女性2488人(同119人増)でいずれも08年より増加した。県は今後、詳細に分析した上でがん対策を進める方針。
 1984年以降、県民の死亡原因第1位となっているがんの実態把握などを目的に、初めて5年分の患者情報を集めた。県の委託を受けた福島医大が調査。県の協力要請に応じた医療機関の報告を基に集計した。
 がん死亡数は男性が08年3587人、09年3586人、10年3720人、11年3735人、12年3747人。女性は08年2369人、09年2457人、10年2453人、11年2457人、12年2488人だった。
 高齢化の影響などを取り除いて算出した12年の「年齢調整死亡率」(人口10万人当たり)は男性179.3人(08年比4.7人減)、女性85.7人(同2.9人減)でいずれも減少。ただ部位別では、男性が膵臓(すいぞう)13.5人(同2.2人増)、女性は大腸12.5人(同1.3人増)、膵臓9.5人(同1人増)、子宮5.2人(同1人増)などでわずかな増加がみられた。
 また08年にがんと診断された人の5年後の生存率は男性57.1%、女性62%。部位別で生存率が低かったのは、肝および肝内胆管(男性24.2%、女性25.2%)、胆のう.胆管(男性23.7%、女性19.7%)、膵臓(男性5.8%、女性2.7%)だった。
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