チェルノブイリ原発事故による先天異常と遺伝的影響の兆し−チェル

【転載の続き】
 2006年4月のミンスクにおけるWHO、IAEA、被災3共和国などが主催したチェルノブイリ事故20周年の国際会議で、ラジュク教授は汚染地区での先天異常の増加、ダウン症の増加を指標としての遺伝的影響の兆しと長期にわたる観察の必要性など、ラジュク、佐藤らの連名で発表した。この発表に対する反対意見はなく、4人の座長団と聴衆の拍手で承認された。
 発表では本文、図3に示す汚染地区でのダウン症増加のスライドが示された。事故直後のダウン症増加のピークは図2右に示される遺伝疾患研究所の調査による先天異常増加と時を同じくして、その上昇ピークの中に含まれている。 しかしチェルノブイリ・フォーラムが示した図1および図2左の汚染地区の先天異常のグラフでは、1986年以降にそのような上昇ピークは認められない。このような視点からみてもチェルノブイリ・フォーラムの図1は事実とはかけ離れたものといえるのである。
(2006年7月24日記)
【転載終了】