オスプレイ:新石垣空港に緊急着陸 エンジントラブルか

オスプレイが、またトラブル。
毎日新聞
オスプレイ新石垣空港緊急着陸 エンジントラブルか
2017年09月29日
 29日午後5時ごろ、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸送機オスプレイ2機が、新石垣空港(同県石垣市)に相次いで緊急着陸した。うち1機にエンジントラブルの情報があり、もう1機は異常はないという。この影響で同空港の滑走路は一時閉鎖された。
 県によると、29日午後4時50分ごろ、米軍から石垣空港管理事務所に「石垣近辺でオスプレイの調子が悪くなり、緊急着陸するかもしれない」との連絡があった。着陸した1機は誘導路で動かなくなり、駐機場まで車でけん引された。右エンジンからオイルが漏れているような状況が見られたという。
 米軍から沖縄防衛局に入った連絡によると、2機はフィリピンに向かって飛行していたところ、うち1機の警告灯が点灯したという。在沖縄米海兵隊第3遠征軍の広報担当者は毎日新聞の取材に対し「パイロットは操縦席の表示に従って最寄りの空港に予防的緊急着陸した」と説明した。
 オスプレイを巡っては事故やトラブルが相次いでいる。昨年12月には1機が名護市沖で不時着、大破した。今年8月はオーストラリア沖で1機が墜落して乗員3人が死亡。同月にはエンジントラブルで1機が大分空港に緊急着陸している。
 沖縄県翁長雄志(おながたけし)知事は県庁で記者団に対し「こうした事態が繰り返し発生していることに県民は大きな不安を感じ、米軍の航空機整備のあり方や安全対策に大きな疑念と不信感を抱かざるを得ない」と述べた。県は29日夜、沖縄防衛局に口頭で抗議した。【佐藤敬一、佐野格、川上珠実】
【転載終了】